
行政書士試験の記述式って難しそう。
捨てるのはやめたほうがよいのかなあ…
こうした疑問に答えます。
結論を言うと、行政書士試験で記述式を捨てるのは非常にもったいないです。
行政書士試験に合格するためには記述式を攻略することが不可欠でして、法学初学者でもそれほど難しいものではありません。
筆者は弁理士試験に合格しましたが、弁理士試験の場合、何千文字もの記述をしないといけないのに対し、行政書士試験ではたったの40文字程度です。
本内容では、記述問題が苦手なあなたにおすすめの攻略法を教えます。
本内容の構成
1.行政書士試験の記述式を捨てるのはもったいない理由
2.行政書士試験の記述式の攻略法
3.行政書士試験の記述式におすすめのテキスト
4.行政書士試験の記述式のまとめ
1.行政書士試験の記述式を捨てるのはもったいない理由
行政書士試験の記述式を捨てるのはもったいない理由は以下の3つ。
① 配点が高い
② 思うほど難しくはない
③ 完全に正解でなくても部分点がもらえる
順番に解説します。
① 配点が高い
行政書士試験でもっとも難しいといわれるのが記述式問題です。
問題はたった3問しか出題されませんが、1問あたり20点の配点でして、全体が300点満点なので、全体の20%を占める割合となります。
全体の2割を捨てるのはとってももったいないといえます。
② 完全に正解でなくても部分点がもらえる
記述式問題の得点は20点か0点かではないです。
すべてが正しくなくても部分的に正しければ、部分点がもらえます。
例えば、半分正しい場合であれば10点ももらえます。
一方、記述式問題を完全に捨てる場合は0点ですし、ほかの受験生と大きく差別化されてしまい、不利になってしまいます。
③ 思うほど難しくはない
最後に重要なのが「思うほど難しくはない」ということです。
ほかの士業の資格試験のように、何千文字で論述するわけではありません。
たったの40文字でOKなのです。
記述式問題では、文章を書く力よりも、文章(問題)を読む力のほうが重要です。
文章を読んでいけば、何を書くべきかはわかってきます(だれがだれに何をすべきか、など)。
文章力特に必要がなく、キーワードを書くだけでOKです。それだけで40字は十分にうまります。
ではいかに具体的に記述式の攻略法を解説していきます。
2.行政書士試験の記述式の攻略法
行政書士試験の記述式の攻略法は以下のとおり。
①まず択一肢試験に慣れて、民法・行政法の基本的な知識をインプット
②慣れてきたら実際に過去問を使って、40文字程度で記述する訓練をつける(答えを見てOK)
③過去問を10年以上の過去問を使って、問題を解く(答えを見ずに解いていく)
順番に解説します。
①まず択一肢試験に慣れて、民法・行政法の基本的な知識をインプット
最初から記述式問題を解こうとせず、まずは択一肢試験に慣れます。
択一肢試験に慣れてくると、民法・行政法の基本的な知識はインプットされてますから、記述式問題も解きやすくなります。
一方、記述式問題を最初から解こうとすると、無理が出てしまい、挫折を感じやすいのでおすすめしません。
記述式問題については、試験直前1か月くらい前に短期集中的に解いてみることもありです。
民法の対策については「行政書士の民法攻略法を解説【知らないと失敗します】」の記事でも解説していますのでご参考に。
また行政書士試験の勉強時間と勉強は「行政書士の勉強時間を500時間で最短合格するための勉強法を有資格者が解説」の記事で解説していますのでご参考に。
②慣れてきたら実際に過去問を使って、40文字程度で記述する訓練をつける(答えを見てOK)
慣れてきたら実際に過去問を使い、記述問題を解いていきます。
最初は答えをあらかじめ見て「写経」してもOKです。
ただし、答えを見ながらでも、40文字程度で自分で文章を書けるようにしておきましょう。
過去問は10年分以上をやっておけば問題を解く力と文章を書く力をみにつけていくのに十分です。
もし問題を解いていって、苦手意識を感じるのであれば通信講座「アガルート」の『択一式対策完成への問題』解析講座(民法)を利用することもおすすめです。
詳しくは「アガルートの行政書士の評判は悪いのか良いのか|記述対策も含めて解説」の記事をご参考に。
③過去問を10年以上の過去問を使って、問題を解く(答えを見ずに解いていく)
最後に、こんどは答えを見ずに同じ問題を解いていきます。
あなたの文章と模範解答が合っている場合は飛ばして、できなかったところだけを繰り返し解いていき、しらみつぶしにつぶしていきましょう。
これを試験直前までやっておけば、範囲に漏れがなく、直前まで問題を読む力や、文章を書いていく力は維持することができます。
3.行政書士試験の記述式におすすめのテキスト
記述式対策は、専門的なテキストは必要がなく、通信講座(独学の場合過去問集)をそろえておけばOKです。
通信講座についてはあなたのタイプに合わせておすすめを「【2021年】行政書士試験の通信講座のおすすめを徹底比較」の記事で紹介しています。
独学で始める場合、おすすめの過去問集としては、「行政書士に独学で合格は余裕だが絶対やめとけといえる理由」の記事で紹介しています。
過去問集は無料サイトで見ることができますが、解説が不十分であったり、著作権法上の問題から一部掲載がされていないため購入しておくことをおすすめします。
4.行政書士試験の記述式のまとめ
行政書士試験の記述式を捨てるのはもったいない理由は以下の3つ。
① 配点が高い
② 思うほど難しくはない
③ 完全に正解でなくても部分点がもらえる
行政書士試験の記述式の攻略法は以下のとおり。
①まず択一肢試験に慣れて、民法・行政法の基本的な知識をインプット
②慣れてきたら実際に過去問を使って、40文字程度で記述する訓練をつける(答えを見てOK)
③過去問を10年以上の過去問を使って、問題を解く(答えを見ずに解いていく)