
弁理士の通信講座の数は多すぎる…
通信講座はどれがいいのか…悩むなあ。
おすすめを教えてほしい。
こうした疑問に答えます。
弁理士試験の予備校の通信講座は大手から格安のものまでさまざまで悩ましいところです。
そこで、こうした疑問に弁理士試験(短答・論文必須・口述)に1発合格した僕が答えます。
弁理士の予備校・通信講座のおすすめの比較・選び方のポイントは以下のとおりです。
ポイント 1.価格 2.使いやすさ(勉強しやすさ) 3.合格実績
価格は安ければ安いほどいいですが、使い勝手が悪いのであれば独学でテキストをそろえたほうがましです。
また、使い勝手がよくても合格実績が不十分であれば、受かりにくいですし、不安になります。
価格だけで見るのであれば、独学で市販のテキストをそろえたほうがいいので、使いやすさと合格実績について検討すべきです。
そうしないと損をする可能性が高くなります。
筆者も通信講座を利用しましたが、おおむね1~3を判断基準としました。
使いやすさについては、あなたが社会人であれば、仕事と両立しやすい形態の講座を受けることをおすすめします。
本記事では、2022年の最新版の弁理士試験におすすめの通信講座を厳選しており、あなたに合った通信講座が見つかるでしょう。

この記事を書いている人。
- 新卒の就活でどこも内定をもらえず零細ブラック企業に就職。
- 一発逆転を目指し弁理士資格を目指す。結果1年弱の勉強量で弁理士試験合格。
- 特許事務所などで7年ほど修行して現在独立開業。開業2年目で現在年収1000万円以上達成。
- 難関資格に合格した体験をもとに自分の勉強法を解説。
弁理士試験の予備校・通信講座のおすすめ8社を徹底比較
①LEC | ②TAC | ③資格スクエア | ④アガルート | ⑤スタディング | |
価格 | 1年合格ベーシックコース ¥479,000~ |
1年本科生 ¥388,000~ |
¥265,000 | ¥160,300 | ¥79,704 |
学習形式 | スマホ/PC /通学 | スマホ/PC(DVD) | スマホ/PC | スマホ/PC | スマホ/PC |
合格実績 | 合格者あり | 合格者あり | 合格者あり | 合格者不明 | 合格者あり |
一昔まえであれば弁理士の通信講座の費用は40万円ほどでしたが、今は価格破壊がすすんでいます。
①LEC ¥479,000~
②資格スクエア ¥265,000~
③アガルート ¥160,300~
スタディングの通信講座の費用で79,704円であり、資格スクエアの通信講座の費用でも265,000円と破格です。
ただし価格が安いからと言って教材の質や合格実績はどうなのか。
以下にくわしく見ていきます。
弁理士試験の予備校・通信講座「LEC」
LEC(「1年合格ベーシックコース」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
「LEC」はあらゆる予備校の中で最も合格者数を輩出しています。
合格者数を多数輩出しているのは厳選された質の高い講師陣が揃っているからです。
筆者もLECにお世話になり、1発合格させてもらいました。
このためLECだと安心して勉強できるというメリットがあります。
しかし、LECの価格は高すぎるところが難点です。
弁理士試験の予備校・通信講座「TAC」
TAC(「1年本科生」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
TACはLECより費用が安め(¥388,000~)であり、大手予備校であるという信頼性があります。
しかしながら、合格実績はTAC公式サイトだけを見た場合、それほど多くは輩出されていない印象を受けます。(参考:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_voice_2020.html)合格者の声には模試のみ受験した方や口述対策のみ受験した方も含まれています。
また価格がLECより費用が安めとはいえさらに価格の安い予備校もありますのでTACを選ぶメリットがやや欠ける印象です。
弁理士試験の予備校・通信講座「資格スクエア」
資格スクエア(「基礎・短答・論文パック」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
「資格スクエア」の特徴は、価格が「¥265,500」です。
大手予備校の価格に比べるととても安いです。
そうすると、大手予備校に比べて教材の質が悪いのではないかという印象を受けます。
これに対し、資格スクエアの弁理士講座の合格者の声を抜粋します。
菊池先生:
講義では、原則を丁寧に講説明してくださるので、例外が明確に理解できました。
1年目に他校で勉強をしていたときは、重要なところがどこかわかるが全体の中での位置づけがわかっていませんでした。菊池先生の講義で、それまで点でしかなかった知識がつながり体系的な理解ができました。
菊池先生は、厳しさの中にも温かさを感じ、受講生のことを真剣に考えて下さっていると感じました。
林先生:
受講生に寄り添った指導をして頂きました。
趣旨を整理して学習することができる講義で大変助かりました。板書もわかりやすかったです。青本講座は短答式試験後によく講義を聞いていましたが、趣旨がよくわかるためもっと早めにやっておいてもよかったと感じています。
青本レジュメは、5段階でレベル分けもされているので、強弱をつけた勉強ができ助かりました。
参考:https://www.shikaku-square.com/benrishi/interview_2019_1
実際に、筆者も資格スクエアの有料の弁理士講座を受講しました。
受講した感想はこちらで解説していますが、結論を言うと、弁理士試験の最大の難関である論文試験の対策が充実しており大手予備校の質にひけをとらない印象です。(筆者はLECを受講。)
続きを見る
資格スクエアの弁理士講座の評判・口コミは最悪か最高か?感想も紹介
論文の解き方と書き方にわけて解説しており、アウトプット用の演習も多めです。
また、資格スクエアは他の予備校にない便利なオンライン学習機能があるのもポイントも高いです。
- レジュメ※講義動画と一緒にオンラインで表示される。自分でマーカなどもつけられ、簡単にノートが作れる。
- 質問 ※オンラインで可能。わからないことがすぐに解決できる。
以上のように、資格スクエアの利点は、学習の全てがオンラインで完結することであり、テキストを持ち込まなくてもよく、電車などの隙間時間を有効活用できます。
このため、特に、忙しい社会人にとっておすすめです。
一方、資格スクエアは大手と比べると知名度が小さく、信頼性に欠けます。
しかし、最近できた資格講座であるものの、サイトには合格実績も十分であり、最近でも最年少合格者を輩出していますのでこの点でも安心できるでしょう。
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弁理士試験の予備校・通信講座「アガルート」
アガルートの弁理士講座のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
アガルートの弁理士講座は、開講ばかりの講座ということもあり、Twitterや公式サイトの中でも評判はまだ上がっていません。
このことから、アガルートの弁理士講座のデメリットは開講して間もないということもあってか評判が定かではなく、合格実績が不明であることがあげられます。
また、論文対策の講師が弁理士試験合格者でないことも不安な印象です。(参考:https://www.agaroot.jp/benri/list/ronbun/kakikata/)
ただし、アガルートは、費用がはるかに安めであり、今勢いのある資格講座です。
弁理士以外の講座の教材の評価は高く、合格実績も高いことが特徴です。
フルカラーでわかりやすいテキストに定評があり講師が司法試験合格者に抵抗がなければありでしょう。
アガルートの弁理士講座はこちらの記事で解説しています。
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【2021年】アガルートの弁理士の評判・口コミは最悪か最高か!?
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弁理士試験の予備校・通信講座「スタディング」
スタディング(「総合コース」)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ポイント ■メリット ■デメリット
スタディングの特徴は、価格が圧倒的に安いことです。
ただし、無料で見られる動画と講座内容を僕がうけてみたところ、論文対策のアウトプット量は少なめの印象を受けました。
このため、これだけで弁理士試験に合格することはやや難しいかもしれません。
ただし、答練や模試を受けたりしてアウトプットを高めたり工夫次第でなんとかいけそうです。
スタディングの感想については過去記事でも書いています。
続きを見る
スタディングの弁理士講座の評判・口コミは最悪か最高か?感想も紹介
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弁理士試験の予備校・通信講座「代々木塾」「弁理士超効率法 凝縮塾」「全員合格!吉野ゼミ」
さらにその他の通信講座も紹介してきます。
「代々木塾」は弁理士に特化した専門校。通学・通信のいずれもあります。通常料金339,900円(通学・通信)のようです。
昔はLECなどと並ぶ主流の予備校であったそうですが今はどうであるか不明です。(筆者が受験生だったときもあまり聞いたことはないです。)
「弁理士超効率法 凝縮塾」はスタンダードコースで450,700円~。2018年度以降サイトは更新されていないようです。
こちらもかつては老舗の弁理士予備校だったのでしょう。ただしネットでは在庫販売はされているようです。
「全員合格!吉野ゼミ」はブログから申し込みできます。ゼミ形式です。価格は不明?です。
弁理士試験の通信講座・予備校のおすすめを比較すると?
価格(40点) | 教材・講師の質(40点) | 勉強し易さ(20点) | 総合評価(100点) | |
①LEC | 10点 | 40点 | 15点 | 65点 |
②資格スクエア | 30点 | 40点 | 15点 | 85点 |
③アガルート | 35点 | 30点 | 15点 | 75点 |
④スタディング | 40点 | 25点 | 10点 | 75点 |
以上を弁理士試験の予備校・通信講座を紹介しましたが、価格・教材・講師の質・勉強し易さなどから、おすすめは「LEC」「資格スクエア」「アガルート」「スタディング」の弁理士講座に絞られるでしょう。
なお、「TAC」は「LEC」よりもややメリットに劣る印象でしたのでここでは省略しています。
「LEC」は僕が受験生のころに利用した時の感想であり、「資格スクエア」は有料の弁理士講座を受講させてもらった時の感想であり、「スタディング」は無料の弁理士講座を受講させてもらった時の感想です。
「アガルート」については未受講ですが、さきほど話した通り論文試験の対策が弁理士試験の合格者でないということなので教材・講師の質は低めにしました。
選ぶポイントは、「価格」「教材の質」「勉強のしやすさ」です。
点数化してみると上の表のようになります。
LECは価格がネックであり、スタディングはアウトプット量がネックであるので点数は低めにしました。
結論からいうと、今では資格スクエアが一番バランスがよくておすすめといえるでしょう。
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もし筆者が今の受験生であれば、資格スクエア一択でしょう。
資格スクエアの弁理士講座について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考に。
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弁理士の予備校の通信講座のまとめ
ぶっちゃけ今の通信講座の価格は安くなっています。
筆者が受験生の頃は、大手予備校しか選択肢がなく、40~50万円くらい払いました。
そのとき、業界未経験でしたが、短答試験に合格していたこともあり、うまく特許事務所へ転職できました。
特許事務所へ転職して前職よりも月収当たり3万円以上はアップしてボーナスも含めて1年たたずして回収できました。
今では、さらにその半額位の価格ですすめることができます。
しっかりと勉強して1~2年で合格すれば、すぐに回収は可能です。
弁理士への近道は、教材をすぐに準備して早いうちに勉強にとりかかることです。
弁理士の最大の難関は資格に合格するのではなく、実務を身につけることにあると思ってください。
実務を身につけるにあたり、資格合格は早めにすませておく必要があります。
そして、資格と実務の両方を備えると人生が楽になります。これは筆者の経験上間違いなく言えます。
勉強は継続が重要ですが、行動も重要です。
早いうちに教材を準備してすぐにとりかかることをおすすめします。(すでに受験を始めている同期もいることを忘れずに。)
弁理士に短期合格するための勉強法も紹介しているのであわせてご覧いただければと思います。