僕は、とある法律事務所で働く弁理士(ツィッター@mayaaaaasama)🙈


こうした疑問に現役弁理士が答えます。
僕は、過去に弁理士試験を受験して、「1年弱」の勉強量で弁理士試験に1発合格しました。
ここでいう「1発合格」とは以下の試験に1発合格したことをいいます。
短答試験:1発合格 論文(必須)試験:1発合格 口述試験:1発合格
論文(選択)試験は院卒のため免除申請を受けました。
目次
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弁理士試験の合格者の出身大学

弁理士試験に最終合格した人の統計データは特許庁のサイトから確認できます。
平成30年度弁理士試験の最終合格者の統計によれば、上位10位までは以下のようになっています。
第1位 | 東京大学 | 36人 | 13.8% |
第2位 | 京都大学 | 29人 | 11.2% |
第3位 | 大阪大学 | 16人 | 6.2% |
第4位 | 慶応義塾大学 | 11人 | 4.2% |
第4位 | 北海道大学 | 11人 | 4.2% |
第6位 | 東京工業大学 | 10人 | 3.8% |
第7位 | 早稲田大学 | 9人 | 3.5% |
第8位 | 東京理科大学 | 6人 | 2.3% |
第8位 | 東北大学 | 6人 | 2・3% |
第8位 | 筑波大学 | 6人 | 2・3% |


偏差値が高い大学出身者の方が合格しやすい傾向があります。
やはり偏差値の高い大学出身者は勉強に強いです。大学受験のノウハウをいかして合格した人も多いと思います。
ただし、「その他の大学出身者」であっても39人が合格しており、偏差値の高くない大学であっても弁理士試験に合格はできます。
また、弁理士試験の受験資格は大学出身者だけではありません。中卒でも高卒でも受験できます。そして、短大・専門・高卒出身でも数名ですが合格している方もいます。
弁理士試験の合格に学歴は必要ないです。重要なのは弁理士試験に合格するための正しい努力のやり方を知っているか否かです。
実際に僕はとある大学を目指して2浪しましたが、それでも合格できず地方の公立大学に進みました。
僕のような難関大学出身でなくても、弁理士試験では1発で合格できました。
大学の受験勉強と弁理士試験の勉強は全く違います。弁理士試験に合格するための正しい努力を知り、努力を継続できれば、難関大学出身でなくても合格できます。
これは自分の経験談をもとにはっきりと断言できます。
弁理士試験の合格率

ここ3年間の弁理士試験の合格率は以下のとおりです。
平成30年度 合格率7.2%(参考:平均年齢37.6歳)
平成29年度 合格率6.5%(参考:平均年齢37歳)
平成28年度 合格率7.0%(参考:平均年齢37.2歳)


弁理士試験の合格率は1ケタであり、一見すると弁理士試験が難しそうに思えます。
ただし、平均年齢をみてください。毎年平均年齢は37歳くらいです。
弁理士試験の受験者層は30代~40代の社会人が多いです。
この年齢の社会人だと勉強にあてる時間がなかなかとれません。
実際に、特許事務所ではたらいている特許技術者も毎年いそがしく、試験に合格できないそうです。
たいていの受験生は仕事が忙しかったりして勉強時間をうまく確保できずに合格できません。
一方、弁理士試験の試験範囲は広いですが、試験問題自体は難しいというものではありません。
この試験は難しい問題が解けるのが重要ではありません。
誰もが解ける問題を落とさないのが重要な試験です。
言い換えると王道の試験勉強で勉強時間をしっかりと確保しておけば合格できます。
弁理士試験の合格者の出身大学は気にしなくてもよいです
弁理士試験の合格者は難関大学出身の方が多いですが、弁理士試験に合格するために学歴は関係ありません。
むしろ弁理士試験はフェアな試験です。受験資格に学歴は関係ないのですから。
士業の資格の中には大学を卒業していることがマストであるところも多いですが弁理士試験はだいじょうぶです。
このため、中卒の方でも高卒の方でも弁理士の資格をとることもできますし、実際に活躍されている方もいます。
そして僕みたいに大学受験で失敗して志望大学で合格できなかったうっぷん(?)を晴らすために弁理士試験に情熱をそそいでもいいかもしれません笑
正しい勉強法を知っていれば出身大学は関係ないです
僕は難関大学出身ではなく、頭がいいというものではないですが、弁理士試験勉強を正しい努力で継続させたため1発で合格できたものと思っています。
その具体的な試験勉強の方法については過去記事で書いています。
もし弁理士試験を1ミリでも受けてみようかなと思った方はぜひご覧ください。
>>弁理士試験のおすすめの勉強方法を紹介します。この方法で1年弱の勉強量で合格しました。
ただ、奇のてらったことは書いていませんし、裏技があるというものでもありません。
王道の方法ですが、これが一番無駄がなく、短期間で合格できる方法であると思います。
弁理士試験で重要なことは「誰もが落とさない問題をしっかりと解けること」。これに尽きます。
難関大学出身の弁理士のほうが仕事ができるのか!?

これまで働いた特許事務所の中に難関大学出身の弁理士がたくさんいました。
中には、絶対この人にはかなわないなと思う人もいました。
実際にこういう人は指導がなくても自分で主体的に学び、スキルを身につけています。
びっくりするくらいすごい人は確かにいます。
ただし、それでも全てではなくほんの一握りです。
その一方で、東大出身なのに「え!?」という人のほうがたくさんいます。
また、普通の大学出身だけど仕事がめちゃくちゃできる弁理士もいます。
ちなみに僕が指導を受けた先生はたくさんの大手クライアントから信頼される大先生でしたが、出身大学はよくFランク(?)扱いされるような大学でした。
正直弁理士の仕事ができるかどうかは学歴ってあんまり関係ないです。
僕も最初は同僚が東大などの難関大学出身の方ばかりで恐縮しましたが、何年もいるうちにレベルがわかってきてそう感じました。
どこの大学をでようができる人はできる。できない人はできないです。
その決定的な差は、どこの大学を出ているかではありません。
熟練者から良質な指導を受けたかどうかで決まると思っています。
弁理士として仕事ができる人は過去に良質な指導を受けた人がほとんどです。学歴は関係ありません。
重要なのは、最初の特許事務所で熟練者から良質な指導を受けることです。
良質な指導を受けるためには大手よりも中小の規模をおすすめします。
理由は所長からマンツーマンで指導を受けてもらえるからです。
大手だと忙しすぎてパートナーがかまってくれず、指導も放任になりがちです。もちろんすべてではないですがその傾向はつよいです。
ただし、中小の特許事務所はブラックが多い傾向にあるため、環境のよい中小規模の特許事務所で良質な指導をうけることをおすすめします。
もし転職にあたりエージェントを利用するのであれば、中小規模の特許事務所に強い「リーガルジョブボード」をおすすめします。
この転職エージェントでは、中小規模の特許事務所であり、しかも良好な環境で働けるところの求人案件を多くもっています。
エージェントから良質な求人案件を紹介してもらうことをおすすめします。
なお、リーガルジョブボード聞いたことないし大丈夫なのかと思った場合には下記の記事をご参考ください。2分くらいで読めます。
>>転職サイト「リーガルジョブボード」に取材をしてきた話|特許業界の裏話もあり!?
まとめ
以上のように弁理士試験の合格者の出身大学は難関大学が多い傾向にありますが、気にしなくてもいいです。学歴よりも正しい努力を継続させることです。
王道の勉強方法は下記記事で紹介していますので1ミリでも受けようかなっと思った方はご覧ください。
>>弁理士試験のおすすめの勉強方法を紹介します。この方法で1年弱の勉強量で合格しました。
以上